[コメント] ゴダールのリア王(1987/米)
「完成作品」を追いかけ捜査する一人の男の、デティクティヴストーリー(探偵物語)。何かを「創る」と言う事は、いつも訳のわからないものを探し続ける中途半端な行為の集積なのかもしれない。ひょっとしたら「生きる」こともその集積か。
普通に「原作」のストーリーは知っていましたが、前もって読んでいなかったのは失敗で残念。
立て続けに監督の作品を観た一番の印象は、彼がとても「さみしがり」さんなのではないかと言う事。基本的に人好きなのではないかな。でも独りでいるのが好き。あまり大勢でいるのは気疲れする、と言った矛盾したタイプ。勝手な印象ですけど。枯れ木の立ち並ぶ林、波打ち際など、監督の普段の散歩コースが忍ばれる。風の音も実に寒々しい。もう一度このドルビーサラウンドの音響でスープをすすったら、主人公を殴ってやろうかと思っていたら、止めてくれて心底ほっとしました。やれやれ。
久しぶりに映画館で映画を観る「官能」を堪能しました。オールナイトの最後だったので、結構眠かったですけども。
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