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[コメント] 花形選手(1937/日)

予備知識なしに観たので、オープニングで突然ラッパが鳴り響き主題歌(軍歌「敵は幾万」)が流れてきた時はオオッと思ったが、製作年が昭和12年、あの盧溝橋事件の年であり
KEI

日本が第二次大戦へナダレ込んでゆく記念すべき(?)年と考え合わせると納得。

主題歌を軍歌にしてストーリィーも軍事訓練と、軍部に迎合しているように見えるが、国策映画ではなく、逆に揶揄しているところもあり、観賞後感はスポーツ選手の爽やかさであり、又 宿で一緒になる門付け(かどづけ)の女、子供のエピソードが心に残る。

あの頃は大東亜共栄圏と言って国中が盛り上がっていたが、それは他国の人を殺しての侵略であり、「国民の高揚」といってもスポーツ等と比べて何か違うんじゃあないかと清水は言いたかったのではないかと私には思える。 

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

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