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[コメント] 唐獅子警察(1974/日)

緊張感がまるでない。特に音楽が最低で、緊迫するシーンにかけるにしては軽妙に過ぎる。そこに渡辺文雄だの安藤昇だの、これまた緊張感のない悪役が出てくるからもうグダグダに。そもそも何が「唐獅子」で何が「警察」だったんだ。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ホントにねぇ、安藤昇なんて「本職だったから」ってだけで大物扱いですからね。いや、確かに本物の持つ説得力はあるのかも知れませんけど、その分だけ演技力には欠けるわけじゃないですか。関西弁が無理矢理っぽさ丸出しなんですよね。観ていてこそばゆいです。

 結局音楽にしてもキャストにしても、監督中島貞夫のセンスの問題な気がします。この人のこの時期のヤクザ物って、どれも緊張感には欠けるんですよね。よく言えばそれなりに手堅い仕事はするんだけど、今作はその欠点が露骨に出た作品だと思います。

 そんな中において、主演の二人はさすがの存在感。画面に二人だけになると、とたんに空気が引き締まります。小林旭渡瀬恒彦を引っ張ってたんでしょうね。

 しかしながらそれも最後の「刺し合い」で台無し。何ですかこの陳腐な終わりは。「旭vsグダグダ」で、グダグダの勝利です。

(評価:★2)

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