[コメント] タカダワタル的(2003/日)
作品としては物足りないが、映像だけではとらえきれない高田渡の魅力を認識させてくれる。050505
正味65分なので一般的な「映画」ではないが、全編ビデオ撮影を危惧しつつも、実際は、フィルムも多用していて、きちんとした作りだった。しかし、作品としては、どこか、「高田渡」の魅力を引き出せていないようなもどかしさを感じる。
私程度の認識だと「自衛隊に入ろう」くらいのシニカルなイメージなんだけど、ふんだんに使われるライブ映像も日常の会話も、接した誰もがホンワカとなる、砕けた雰囲気で人の良い「高田渡の柄」を見せていた。だからこそ、もっともっと「タカダワタル的」日常を垣間見たかったのに、と残念に思う。でもまあ、映像に収めることのできない魅力に溢れ、掴みどころのない高田渡だ、例え何時間の作品になったとしても物足りなさは拭えないのかもしれない。
映像だけでは見えてこない個性を持ったアーティスト、高田渡。そんな、「もっと知りたい高田渡」と思わせる程度に、この作品は上手く機能している。何はともあれ、今となれば、貴重な映像になってしまった。
なお余談だけど、ボーナス映像のついたDVDの発売が決定してるようなので、物足りなかった人はそっちを見てみると良いのかもしれない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。