[コメント] 世界の中心で、愛をさけぶ(2004/日)
ただ眠たい3時間。金儲けもいいけど、映画化できない話は映画化しないほうが
いい。
世の中には、映画には引き込まれた、だけど「作品」としては抵抗を感じる という映画もある。逆に反撥を感じながら見た、だけど後で考えると意外と 傑作だったかも、というタイプの映画もある。 この映画の場合は、最初から最後まで凡庸で、見終わって見返す必要はまったくない 、といったタイプだった。
「愛と死を見つめて」を焼きなおしただけのストーリーだそうだけど、 僕はそれさえ読んだことがない。そもそも、ストーリーはどうでもいい とはいわんにせよ、映画にとって本質的とは思っていない。
ところが映像の方も、どこかで見た覚えのあるカットやシーンの連発。 まあ「パクリ」には僕は割合寛大なんだけど(だって何事も模倣が基本だから) 、そのシーンが 映像として本当に上手く機能しているかといえば、?がつく。 ただただ「うすっぺらい」に尽きる。不要な要素はカットすればいいけど 必要な要素をカットして、不要な要素を残してしまったというか。 見るほうが想像力で補える部分はカットすればいい。ところがそういう部分 ばかり映像にしてしまって、映像化すべき要素を抛っておいたというべきか。 べたべたした恋愛シーンは無意味なのが多い。もっとシーンを絞らないと。
でも原作がヒットして、映画もヒットしたんだよねえ。
まあ勝手に騒いどいてください。
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