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[コメント] 世界の中心で、愛をさけぶ(2004/日)

だからあの時思い切ってサクと話したかったんだね。
TO−Y

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







佐野元春の「SOMEDAY」は2年ぐらいズレてるような気がするが、1986年にこの主人公と同じ高校生だった私にはSONYのウォークマン、渡辺美里の唄が懐かしい。ここにレベッカやBOOWYがラジオから流れてくるとさらによかった感があるけれど、作品のイメージに合わないかな。

「若くして白血病に犯されてしまう美少女」という典型的なパターンのストーリーは今まで何度もドラマや映画になりその度に私は「反則だ!」と思いつつ泣かされてきたが(お決まりのパターンだけど結構好き。正確に言うと“嫌いだけど好き”) ラストの持って行き方がいかにもお涙頂戴でないのが好感持てる気もしないでもないがそれでもやっぱりちょっとズレてる気もするなぁ。二人の思い出は一度も行った事のないオーストラリアでいいの?普通の感覚だと二人の思い出の場所とかじゃないかなぁ。新婚旅行という解釈ができないこともないが・・・

同じ不治の病を題材にする作品ならフジで以前放送していた「神様、もう少しだけ」やTBSでやっていた「ビューティフルライフ」、あとかなり前に斉藤由貴主演で24時間テレビでやってた乳ガンだったか白血病だったかに侵される子のドラマなんかの方が物語の明らかに完成度は上(比較するこたぁないと思いつつ・・・)

まぁこの作品をコテンパに酷評することは簡単だけどそこは長澤まさみさんと森山未來君の演技が見ていて初々しく気持ちがよかったのでまぁ良しとするか。

ただ“律子”という女の子を物語に登場させているがあれは二人の物語だけではあまりにも一本調子になるからのキャスティングなのだろうか?でもあれでは残された二人は最後に本当の意味で結ばれるのかなぁ、俺がサクなら律子を心から愛すことはできないよなぁいい意味で・・・

長澤まさみさんがこの作品で助演女優賞を獲りましたが彼女の受賞コメントがあらかじめ「もし自分が受賞したらこういうことを言おう」なんて事は微塵も考えていないホントにビックリした様子で自分なんかがこんな賞をもらってもいいんだろうか?という感じが非常に印象的で彼女のファンになっちゃった(笑)その日の朝、たまたま見た“ズームイン朝”の彼女のインタヴューも彼女のかわいらしい人柄が出ていてこれがまたよかったですよ〜

でも・・・あれ?助演女優?この作品の主演女優はどう間違っても柴咲コウではなく、長澤まさみじゃねぇかよ!もっと言えば彼女と森山未來の2人以外はオマケみたいなもんだ。 (大沢たかおはいい演技をしてたとは思うが)何かきな臭い気がするがまぁいいや。

(評価:★3)

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