[コメント] 緋ざくら大名(1958/日)
監督が山中貞雄の甥であることを思い出させられるコメディ時代劇。こんな軽快で幸福な加藤泰をもっと観たかった。男女2人が最初に邂逅するのは、追われてる女が逃げ込んだ先の舞台。ここで追っ手に対して主人公が大立ち回りを演じるのだが、その度に客席から喝采が沸き起こる。この無意味な感覚の面白さ!
・橋で女がしゃがむ。カメラは寄って男と女の位置を上下に捉える。あたしのこと、好き?嫌い?うなじが美しい。
・或いは長屋で着物を渡す際の切り返し、2人同時にしゃがむ仕草。ラストシーンでも三角関係で敗れた方の女を忘れず映し出す。簪の使い方も超映画。
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