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[コメント] 番場の忠太郎(1955/日)

中川信夫版『瞼の母』は当時の若山富三郎の大らかな個性に加えて森繁久彌が醸し出す飄々とした雰囲気によって随分と優しい時代劇になっている。
ゑぎ

 また水辺が印象的に使われていることも優しさを倍加させている要因だろう。しかし矢張り個々のシーンは一糸乱れぬかっちりとした造型だ。母親役の山田五十鈴にはもう少し芝居をさせて欲しかった気がする。ヒロインの桂木洋子は最初は時代劇が似合わないと思ったが、お話が進むうちにひたむきさが良くなってくる。相変わらず可憐だ。

(評価:★3)

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