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[コメント] ミンボーの女(1992/日)

物語のバランスは良く、演出も生々しいのですが、ちょっと小粒っぽい印象。そこがちょっと残念。ちょっとこの作品はテレビサイズが丁度良い感じ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 当時邦画を劇場で観ることはあんまりなかったが、丁度そのちょっと前に『マルサの女』(1987)をテレビで観ていて、これは面白い!と思って珍しく劇場で拝見。

 これもやっぱり普通の生活していたらまずお目にかかることのない法律の裏を描く作品で、その設定と、対処の方法は大変面白い。しかも『マルサの女』の時とは違い、正面から暴力団を描いているのが大きな特徴で、その分切実度が高く、緊張感も持続。更に適度な笑いと、バランスは結構良い作品に仕上がっていた。実際、ここまで暴力団描いて大丈夫か?と思ったのは確かだが、大丈夫じゃなかったみたい(伊丹監督はこの作品のお陰で実際に暴力団に襲われたとか。この時は暴力団ではなく、宣伝車を暴力団の道具に使ったと言うことで怒りを買ったらしいが)。

 キャスティングは伊丹監督作品の常連が目白押し。ただ、今回の中心となるのはその中でも顔の濃い人ばかりだったから、場面はかなり暑苦しかったのがなんだが(冬に公開したのは正解だったね)。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)山本美容室

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