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[コメント] セイブ・ザ・ワールド(2003/米=独)

刻み良く笑いを提供してくれる娯楽作。どう考えてもマイケル・ダグラスのCIAらしさは欠けるのだが、無難にまとめている為に何故か楽しい。アルバート・ブルックスも笑えるけど、もっと家族の破綻→再生を全面に出していれば…
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







武器密輸業者を装うスティーブの仕事っぷりが格好悪い。全くスタイリッシュじゃないんだよなぁ(OPのFBIから逃げるシーンのみ)。かといっておとぼけ連発でもないんだよ。何かもう、中盤はとにかく振り回されるジェリー中心で話が進んでしまう。確かにジェリーのアホっぷりは文句なしに楽しい。ジャン=ピエールのカマっぷりに翻弄される姿だけで笑えてくる。しかしだ、その裏でスティーブが何かしていたか?!超マイペースで仕事を続け、「さぁシカゴにでも行きましょう」な状態なのだ。主人公としてそりゃないよ〜としか思えん。

家族が破綻していく様子も終盤だけ。ジェリーの家族は、何かネジが足りないというか不思議な感じ。その為か危機感が全く無い。花婿の親父が「実はトンデモねぇ奴」という最大のキーポイントが何も生かされていない。普通なら(あくまでも!だけど)、あの食事会のシーンで「婚約破棄か?」と思わせ、そしてそれを宣言してしまったジェリーがスティーブとつるんでいく内に、次第にスティーブを認めていく…という話だと思うが…。まぁあくまでもリメイク作だから奥深いところまで突っ込めないんだけど、少なくとも俺は多少の不満を抱いてしまった。

ただ!(ここが肝心)、ラストは爽快すぎて上手く佳作にまとめ上げている。スティーブの相棒がジャン=ピエールに寝返ったり、潜水艦が爆破しちゃったり、挙句の果てにはFBIのボスが上手く利用されちゃったり。無難に面白い為、ようやくここで★2から★3へ。

まぁ惜しい作品といえば惜しいよね(笑

(評価:★3)

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