[コメント] ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明(1991/香港)
リンチェイ第2の原点は、濃厚ロマンの武侠映画。
リンチェイと戦うヤン・サイクーンの背中に錘がぶつかり、その苦痛に耐えるカットをわざわざ挿入する演出に思わず胸が締め付けられる。
シリーズに共通することだが、敵役たちも元は譲れない信念や理想を持っていたはずなのに、時代の波に呑まれて歪んだために主人公と敵対してしまうというストーリーが切なくていい。時代が違えばまた別の道があったかもしれない、という。
それにしても当時は落ち目だったリンチェイを歴史的英雄の黄飛鴻役に、 リンチェイより大物だったユン・ピョウをその弟子役に据えたツイ・ハークの采配は見事としか言えないです。 今見ると当然の配役にしか思えないもんね。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。