[コメント] 華氏911(2004/米)
この作品、ムーア監督の「ブッシュ大統領を再選させない!」という主張に特化されたアメリカ合衆国限定兵器です。
監督の前作である「ボーリング・フォー・コロンバイン」は、銃の問題を通してアメリカ人の本質を描き出した秀作でしたが、これは単なる事実の羅列じゃないか・・・。
こんな脳天気(にみえる)ブッシュ大統領を当選させてしまうアメリカ人の資質。
アメリカに耳障りのいいことしか放送しない、むちゃくちゃな偏向報道をするテレビ局。
独裁者が統治しているとはいえ、イラクという確固たる主権国家に見切り発車で喧嘩を吹っかけ、我が閣僚が経営する会社に戦争利益を注ぎ込む政治家(というより正体は企業家)の厚顔ぶり。
そういうものは一体どこからやってくるのか、そういう深い部分に迫ってほしかったなあ・・・。
しかし、外から見たときにはスケスケに透き通っている事実が、アメリカという国家は国民に伝えるのが容易ではないというのがこの作品を見るとよく分かりました。
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