……そうじゃないとしたら、なぜ中国は尖閣諸島を我が物にしようとしているのか、ロシアが北方領土と樺太を日本に変換しない理由が分からない。そう、その周辺にどうしても自国の物にしたい貴重な資源があるからだ。どちらも水産資源はもとより、尖閣諸島にはガス田が、樺太にはまだ未知の地下資源があると思われている。大昔にロシア（まだソ連だった頃の話）は天然資源が眠っているとも知らずに、アラスカの土地をアメリカに譲って大損した経緯があるのだから、なおさら土地を返す気になどなれないに決まっている。

　日本（というか小泉首相）がアメリカにくっ付きたがるのも、現時点では全世界におけるアメリカの影響力を強いとみているからだ。ただしアメリカと違うのは、余計な軍事力を用いることなく全世界に貢献しようとしている点で、実にしたたかな方法だといえる。そして、これから力を得ようとする中国や韓国からすれば日本というライバルがいない方が楽なわけだから、ここへ来て今更のように６０年前の戦争の話を持ち出し「日本＝悪」のイメージを自国民どころか全世界に植えつけようと邪魔をする……。まあ最後は邪推かもしれないが（いや、きっとそうだ！）、世界がどれだけ利権を巡って蠢いているかを、我々はもっと知った方がいい。そして、俺はそれを大いに笑い飛ばしてやる。

「へっ、どいつもこいつもしたたかな野郎ばかりだ。でも俺は負けないぜ！」

　……それくらい言ってやろうじゃないか。