[コメント] 父と暮せば(2004/日)
通訳必要とする。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
字幕で見てやっと安心できる、辛い映画だ。
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暫くして再見しました。
冒頭に書いた通り、この映画は外国語映画として鑑賞しないとわかりません。
芳醇な舞台劇という印象ですが、黒木和雄監督が徹底して残そうとした戦争の傷跡をセリフの中に丁寧に詰め込んでいますね。素晴らしい作品です。
主人公の女性(宮沢りえ)が、図書館勤務で出会った男性への恋心から生まれた父親の亡霊(原田芳男)のやりとりだけでこの映画は成立しています。舞台劇そのものですね。
主人公が被爆の中で生き残ったことに引け目を感じて、自分だけが生きていることに否定的になっている。そんな娘を励ますために、戦争の傷跡を記憶(DNA)として後世に残すように、父親が延々と必死に説得します。
こういう表現は言葉も向こうに想像されるものですよね。
だから、映画館で見る映画というよりは、舞台で感じるドラマだったのではないでしょうか?
2010/01/01(自宅)
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