[コメント] 戦争のはらわた(1977/独=英)
あらかじめ敗れることが決定づけられている名もなき男たちの、その滅びゆくさま。その叫びはあまりに健康的で、だからこそあこがれ、そしてそんな転倒におののく。
この上司が属する世界には『地獄に堕ちた勇者ども』かあ。前線と後方の断絶ぶりは、いやすごいね。
『プライベート・ライアン』をはじめとする数々のアメリカ映画の中で、ケモノとしてしか描かれなかったドイツ兵たち(『砂漠の狐』のロンメルは例外)。そんな名もなき野郎どもに焦点を当て続けた男、サム・ペキンパー。どうにもならない男たちの、数々の暴力シーンに漂っていた爽快感と哀しみ、それを生み出していたのは、彼の優しさだろうか? 同情だろうか?
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