[コメント] 誰も知らない(2004/日)
嫌いな言葉がある。「私は幸福になっちゃいけないの」この作品でも母親が言う。こう言われると一瞬反論が出来ない。それはそうだが・・・って。一歩下がっていながら、しっかり主張しているイヤな言葉だ。
こういう相手には、ハッキリ言おうと思う。「そう、あなたは幸福になってはいけないのです。あなたが幸福になると、子供を遺棄して死なせてしまうから。あなたの幸福=子供の死。あなたは不幸になっても死にはしないでしょう。」
この作品と同じ様な事件がまた起こっている。これは3ヶ月前(2010年8月初)大阪で母親がアパートに3歳女子と1歳男子を置き去りにして、何日も帰らず、二人は暑さ(今年の夏は特に暑かった)と衰弱で死んでしまったという事件だ。
彼女は育児がイヤでイヤでたまらず、もっともっと遊びたかったと陳述。
部屋は窓も玄関も鍵をかけ、更には鎖等をして外へ出られないようにしてあった。・・・可哀想に二人の幼子は、何日も何日も、ママー、ママーと叫んでいたそうだ。
私は、私は、と皆が自分の主張をし始め、そのシワ寄せが弱い者へと向かう現代社会の歪み、構造だ!なんて大上段にふりかざすと、引っ込みがつかなくなるので止めるが、この作品については、今の社会の現状を知るという意味で、マストで抑えておきたい作品だ。
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