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[コメント] いかレスラー(2004/日)

エンドクレジットを見ないと判らない事だが、この映画を支えた演技者といえばいかレスラーの着ぐるみ俳優破李拳竜をおいて他にはいない。至極マジメな演技もおちゃらけも、あのヘロヘロした触手の動きでこなしてしまう才能は稀有なものである。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







破李拳竜といえば、二十年前頃のコミケでは名物男だった人物である。漫画描きでありながらオタク的なひ弱さは微塵もなく、怪人を相手にヒーローとして堂々たる立ち回りをみせるそのアクションショーの迫力といったら、庵野秀明など較べるのが申し訳ないくらいのものだった。 そして、彼の熱意は東宝に認められ、平成ゴジラシリーズではキングギドラ、ベビーゴジラ、バトラとゴジラの脇を固める着ぐるみ俳優として活躍した。

この映画はダジャレと、いかがプロレスラーとマジメに戦い、女の子とマジメに恋愛するシュールな可笑しさで成り立っているワケだが、破李拳が主役を演じたゆえの成功と自分としては断言したい。人間が煩悩を捨て去った「進化体」としての姿があの「いか」であることを、彼は全身全霊をもって証明してくれた。

それゆえに、あのラストの三人によるフィナーレも、いか・たこ・しゃこの三匹による演技であったなら申し分なかったのだが…などと考える奴は俺ひとりですかね?

(評価:★4)

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