[コメント] ヴィレッジ(2004/米)
シャマラン映画を観て、はじめて嫌悪感を覚えた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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盲目の女性が出てきた段階で、これは「視覚、視点のズラし」が仕掛けてあると思い込んでしまった。アイヴィーだけが見える「色」と、禁忌の「赤」と、村のカラーの「黄」、さらにはスローモーションやら意味ありげに時折セリフにエコーがかかってたりとか。これらに何かがなければ、何のためにこれらの要素が意味ありげに散りばめられているのか、サッパリ分からない。
まあとりあえず、本筋のことは置いたとして。そもそもこの物語に盲目のアイヴィーやら、精神障害のノア(この名前も無駄に意味ありげ)やらが登場する必然性って、そこまであるのだろうか。障害を持たない男女の三角関係の愛憎劇でも、問題なく話は進むと思うのだけど・・・。「彼らは'可哀想'だから、同情して森に入っても許される」ということのみが理由だとしたら、コレはもう正直言って噴飯モノ。ノアの死は考えようによっては、まさにその「同情」が生んだ悲劇。そして、彼が犯した罪の責任の一端はもしかしたら自分にもあるのでは、ということを全く省みないアイヴィーというヒロインには、愛のせいで違う意味で「盲目」になってやしないか、と言ってやりたい。
(2006/01/08)
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