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[コメント] あばれ獅子(1953/日)

阪妻が撮影中に倒れた映画ということでどんな無残なことになっているのだろうと思っていたのだが、結構良く出来ている。阪妻のシーンの繋ぎに違和感はあるが、それでも精一杯頑張っている姿は感動的だ。勝麟太郎(勝海舟)の豪放な父親役というまさに阪妻にうってつけの適役で、元気だったら代表作となっただろう。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 彼の細君役は山田五十鈴。抑制の効いた演技で聡明な母親像を上手く出している。しかし相変わらず彼女の視線はスリリングだ。勝麟太郎は北上弥太朗が演じているのだが、この人もおとなしい印象だが立ち回りは動きが早くてなかなかいい。コメディリリーフとしての堺駿二は本作ではうまくいっていない。科白も演技も説明的過ぎる。ただし、この映画でもっとも印象深いのは麟太郎の結婚式で阪妻、堺駿二、桂小金冶の三人が見せる奇矯な踊りのシーンだろう。

(評価:★3)

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