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[コメント] ブラックレイン(1989/米)

このリドリー・スコットには『エイリアン』や『ブレードランナー』ほどのカリスマ性は無い。しかし、この異様なケレン味は「映画」の演出だ。例えば道頓堀のシーンの妖しい光を見るとリドリー・スコットが芸術家であることを再認識する。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ただし、全体的に甘い部分が沢山ある。ケイト・キャプショー小野みゆきに関してだけ云ってもリドリー・スコットには纏めきれなかったことがありありと判る。しかしそんなことがどうでもよくなる程演出のテンションは持続している。

 そして松田優作の悪役造型。登場シーンの所作と表情の演技に鳥肌が立つ。恐ろしい程のオーラを感じる。彼をこういう形で使えるというのは最高の贅沢だ。それだけでもこの映画は日本映画としては絶対に撮れなかったのだ。日本を舞台にしたハリウッド映画の中では最上級と云ってしまいたくなる。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)kiona[*]

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