[コメント] ポリー my love(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ベン・スティラー×ジェニファー・アニストンのコンビが強烈な、大人のラブコメ。とにかく、この2人が凄い。全米スマッシュヒットの理由が伺える出来。ベンは相変わらず芸達者で、しかも愛嬌がある。ジェニファーにいたっては、最近になっても物凄く大物のオーラは感じるように…。『フレンズ』の影響力を感じますな。共演のフィリップ・シーモア・ホフマンさんに関してはノーコメントで(笑
何故にこんなにも高評価なのかと言えば、個人的にジョン・ハンバーグの脚本がツボだからということに尽きる。『ミート・ザ・ペアレンツ』で魅せたおかしな人間関係と家族愛。『ズーランダー』で魅せたおかしな男のプライド。彼の描く世界には独自のユーモアセンスが満ち溢れ、それでいて何か落ち着いた姿勢で貫くのだ!この作品を観て、ますます彼の映画が好きになってしまった。
言ってみれば磁石のお話。例えばルーベンがN極でポリーはS極だ。かなーり大袈裟な例え話をするとこうなる。この2人、磁石の世界ではお互いの住む世界が全く違う。Nの街とSの街。しかし、いざ街へ出て異なる極の相手を見つければ…必然と両者はくっつきあうのだ。お互いはそれを機会に、「自分を解き放つ」という日ごろ滅多に行わない行動に出る。言い方を変えると、NはSを観察しSはNをまじまじと観察するのだ。Nは「僕は潔癖症で胃腸が弱くて、それでいて計算高い男なんだ!」と言う。対してSは「私はマイペースで自由奔放で、今が楽しければそれでいいの!」と言う。それでも両者は離れない。そう、超(強力な磁力を持つ!)両極端な磁石だから。2人して大波(劇中にあったような笑)にもまれながら、敢えてこの関係を挑戦していく。
そんな様子↑を観察するのはまさに鑑賞する自分。直接彼らに助言を与えていたのはサンディだったりサラ(ある意味で助言)だったりする。
何もルーベンとポリーがこの話の主役ではない。過去の栄光を引きずるサンディも、ルーベンに罵声を浴びせられたサラも、そして多額の保険を勝ち取ったリーランド社長だってそうだ。彼らはNかSのどちらかに属している訳で・・。
しかしあのフランス野郎は番外編だな(笑
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。