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[コメント] スーパーサイズ・ミー(2004/米)

まぁマクドナルドが健康にいいわけないなんて今の日本では誰だって知ってるわけです。子どもの頃に友達のマクドナルドお誕生会に参加した僕だって知ってる。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 どうでもいいですけど僕は子どもの頃ピエロが死ぬ程苦手だったので、ドナルドがお祝いに来るようなお誕生会は恐怖のドン底でした。もうシェイクも喉を通らないくらい。何か恨みでもあるのか。

 まぁそれはホントにどうでもいいとしてですね、結局日本における問題は「それでも食ってる」人たちがいるってことなんですよ。そしてその中には僕も含まれている。早いし安いし味濃いし、やっぱりお昼になると「あ、たまにはマック食いてぇなぁ」って思っちゃうんです。それはある種「マクドナルドが健康に悪い」以上に根深い部分での問題なわけで、今作はこと日本における問題の提示としては、そこに至るまでのインパクトはなかった。

 だって毎日3食同じもの(厳密に言えば違うメニューだけど)をガボガボ食えば、そりゃマックじゃなくても良い事じゃないもの。あれ代わりにタコ焼きとお好み焼き食って縁日批判したって成り立つ話ですよ。

 まぁだからこその「マクドナルドの対子ども戦略」って話に行き着くんだろうけど、そこも面白いだけで弩級のインパクトはないわけです。どっちかって言うと「ジョン・レノン似のビックマックファン」の方がインパクト強い。しかも彼あれだけ食っても太らずに生きちゃってるわけで、そうなると主旨の強烈さは薄れる一方になっちゃうんです。

 結局のところ事の本質は、「そんなこと知ってるよ」って言えちゃうくらいマクドナルドの刷り込みを(子どもの頃から)受けている僕ら以下のジャンクフード世代の中身にあるわけで、「毎日食う」ことに懸命になるあまり、本質に手が届きながらも引っくり返せなかったのがこの作品の限界点なんではないかと思うわけです。「1ヶ月に4回食べるとこんな体が悪くなる」っていうんだったらビビるんだけどね。いくら何でも毎日食う程好きじゃないし、セットになるとポテトのSが選べないものウンザリです。Mじゃ多いんだよ!

(評価:★3)

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