サンダンスに出品したってことは自主制作ってことで、インパクト狙いなのはわかるけど、これ、どう見てもマクドナルドが問題というより、偏食と大食のが問題だと思うんだよな。作中に出てくる、ビックマックマニアの痩せたおじさんの存在は矛盾してるし。日本だって、同様のルールで吉野家の牛丼特盛を食べてれば、体調はおかしくなるだろうし、富士そばだってわからない。

実は、同様の実験を日本で行った「３０日間マクドナルド生活」というサイトを先に読んでしまったのが悪かった。作品と違う感想を作者が結論づけてたから。

作品の初期で吐き出すシーンがあるけど、そりゃ、あんな痩せた人がいきなりスーパーサイズを食べれば吐くに決まってる（私だって、昔、スイカを食べすぎてその場で吐いたことあるし（笑））。普通の人なら、薦められても注文はしない。

逆にマクドナルド以外の学校の食生活とか、そっちは興味深かったし、ホントは、学校の給食で1ヶ月生活ならまだ納得もできたかな。

作風がマイケル・ムーアに似てるけど、どことなくムーアには愛嬌があるのは、あのマクドナルドばかり食べて層な風貌のせいもあるんだろうか。ブラックユーモアもムーアのが面白い。あと、ベジタリアンの彼女が妙に可愛いのが何よりこの作品最大のマイナスポイントだな（笑）。