[コメント] スター・ウォーズ 帝国の逆襲(1980/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
一体どうなってしまったのでしょうか、と思わせるところがジェダイの復讐への伏線なのだろうか。ラスト付近では完全に忘れ去られた物語の運びになっているのが結構ドイヒだと思いますが。
それはまぁどうでもいいとして、この作品は3部作の中で一番地味ながら今観てみるとガキの頃には気がつかなかった深さがあると思うんですね。
コメントで書いたようにこの話はツッコミどころだらけで、この広い大宇宙で、登場人物の誰もが都合のいいときに都合のいい場所に登場するわけですが、そんなことはどうでも良くなっちゃうんです。
というのも、この話のキモは人間として欠陥だらけのルークが修行をしながら成長をしていこうとする、それでも人間として完成には至らず(それもヨーダがあれだけ態度悪ければ当然だと思うが)、向こう見ずに飛び出していってしまうところを観て、観ている方は「あぁぁ、こいつまだまだだな〜。全然分かってないよ。俺といっしょやん」と思うところにあるんじゃなかろうかと。
こういう気持ちというのは、小中高校生レベルでこの作品を観ても多分分からなくって、作中のルークと同年齢ぐらいにならないと分からないんじゃないだろうか。
そういう意味では、この作品に登場する人物像というのは誰もが人間臭く、強いところと弱いところがあって、かっこつけだったり、自分の立場を守ろうとしたり、自分のエゴ丸出しの行動をしたりというように極めて等身大なんです。
だから、今観ると一層しょぼいCGの戦闘シーンは実はどうでもよく(それでも食い入るように観ちゃったりしますが)、ルークがこの後第3作でどんな立派なジェダイになるんだろうか、という期待感を持たせるところにこの作品の存在理由があるわけですな。
というわけで、一人で極めて納得しながら観てしまいました。自分もちょっとずつ大人になろうとしているのか、或いは大人の気持ちがわかるようになってきているのかな、と思いつつ。
(2002.7.14)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。