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[コメント] エターナル・サンシャイン(2004/米)

長いアバンタイトル。クジレットバック開けでジム・キャリーがいきなり泣いているので驚く。この意味は途中でだんだん判って来るのだが、矢張りプロット構成が上手い。プロット構成の妙により切なさと同時に厳しさが倍加されている。
ゑぎ

 ただプリプロダクションの仕事としてはキルステン・ダンストに一貫性が欠けているように思え、この人物の造型に対してもう少し配慮があればと惜しまれる。(いや、演技・演出或いは編集の問題なのかも知れないが、ダンストとトム・ウィルキンソンの二人のプロットが一つ欠落しているように感じたのだ)。

 しかし、実を云うとより感心したのは怒涛の記憶消去シーンの画面造型の方なのだ。特に同一カット中で照明と露光を変化させたように見せる処理が見事です。フィルムをワザとざらついた質感にしたり、通常に戻したりといったことをカットを割らずにやっている。不安感創出と同時にぶっ飛んだ感じがよく出ている。

(評価:★3)

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