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[コメント] イズ・エー [is A.](2004/日)

かなりのめり込めた作品ではある。何気なく殺人を起こしてしまう少年を中心に、被害者たちがうごめき渡る。ただ何をやっても何を考えても空回りするだけなのだ。救済はないのだから。悲しみは通常は時間が解決してくれる。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







だが、この理不尽は時間さえ解決の糸口にはならない。恐らく生きている間は地獄状態なのだ。それは加害者も被害者もその家族もみんなそうだ。

だから津田だけが死ねず生き残る。津田は小栗を殺すべきではなかった。父親さえ殺してしまった少年をそう簡単に許してはいけないのだ。

そう、彼には安らかな死より、生きてその行いの問いを自分に課さなければならない。

それなのに、あのラストはあまりに安易過ぎないか。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)づん[*]

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