[コメント] 七月のクリスマス(1940/米) - 更新順 (1/1) -
円朝の人情もの落語のようにおかしくて切ない。お金の使い道というモチーフの物語への根源的な喚起力を使い、上質の都会喜劇を作り上げた。主人公男女の陰影のあるやりとりがよいうえに、背景や道具の造形が抜群にしゃれている。夜の都会のビル街の灯りが映画の哀調を決定づけた。 (ジェリー) | [投票] | |
なんとよくできたシナリオ。しかし、ワイルダーのようなシナリオの映画にせず、画面の映画的な躍動で見せるところがスタージェスの偉いところだ。最初の屋上のシーン、特に帰りがけの二人を横移動で延々と捉えるカットが素晴らしい。エレン・ドリューの躓き方、植木鉢の壊し方がとても計算されている。 (ゑぎ) | [投票] |