[コメント] 日本敗れず(1954/日)
過激なタイトルに反して穏当な『日本のいちばん長い日』。「本土決戦などしたら防空壕は諸君ら陸軍が占拠して庶民は前線をさ迷うことになるぞ」。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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という山村聰の外相の真っ当な指摘などある。登場人物中、不思議と彼だけが戦後民主主義的である(時系列的に天皇の「聖断」より前の意見だからそうなるのか)。叛乱兵士たちも結局は天皇の「大御心」に打たれるという収束は、初動の決意と乖離していて説得力がいまひとつで、全体的に「聖断」神話を補強した具合だが、まあ喜八作の如きファナティック剥き出しより事実に近かろうという感想。
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