[コメント] 雨鱒の川(2004/日)
ひっどい脚本と演出だなこれ……。子供時代をノスタルジックに描写すれば心温まる映画になると思ったら大間違いだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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やや冗長過ぎる子供時代を我慢して見た後、青年時代で心平が上京した途端「もしかして……心平君?」と小学時代の同級生にバッタリ会う。この時点でちょっとイヤな予感はしたんだ。しかも他のコメンテータさんが書いてる通り、頬にキス。あり得ん。ここで観るのを止めておけば良かった。
そしてラスト、まさかのいかだ!!いかだに乗ってどこへ逃げるんだよもう……脱力通り越して失笑モノだよ。スタッフや演者も「こんな脚本と演出ヤダ」って思わなかったんだろうか。
……と、ラストのいかだまでならまだ「間抜けな脚本だったな」で済むのだが、それで済まない部分が大きい。
まず、小百合を心平が迎えに行くのに、あまりに無責任過ぎること。黙って連れて逃げなくても、誠心誠意両親や婚約者と話合えば良くないか?大体東京で住むとこだってオープン前のレストランに仮住まい。こんなんじゃ小百合、絶対幸せになれないだろ。
それと一番ダメだと感じるのは、両親が小百合と会話するのに手話を使っていないこと。親だったら我が子が聾唖者ならば必然的に手話を覚えるものだと思うが、作中で手話を用いたのは(家族では)祖母のみ。父親なんて「小百合、なんて言ってるんだ?」とかほざいてる始末。
子供時代を丁寧に描き過ぎて、青年時代が粗雑になったんだろうか。久しぶりに酷いと思う映画を観た。
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