[コメント] ボーン・スプレマシー(2004/米=独)
とても面白い映画ではあったが、カメラの動きが大変雑で、見ていて苦しかった。バーホーベンを意識したかもしれないし、臨場感を高めるためにそうしたのかもしれないが、内容が面白いだけに、とても残念な思いがした。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作と比較しして、孤独さは補われ、むしろ失った恋人への思い、愛する人への思いが重なる復讐劇にも似た作りになっていて面白かった。
今回の展開は、自分を狙うスナイパーに恋人を殺されたあげく、別の事件の容疑者にされたボーンマット・デイモンの復讐という設定になっている。復讐の中で新たな記憶を取り戻すボーンが最後にたどり着くロシア。そこには石油商となって名をあげた男とその殺しやとして雇われたシークレットサービス、そして極秘ファイルを石油商へ渡し見返りに利益を得ていたCIAの幹部、という関係が明るみにでてゆくというストーリーだった。
CIAものは秘密めいていて常に映画の題材になる。ジャック・ライアンのシリーズであったり、クラリスのシリーズであったりするが、少し昔の映画で『コンドル』という映画もあった。ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイが出ていたが、知らない間にCIAに狙われるという展開でマックス・フォン・シドー扮する殺し屋が不気味だった。
スパイものといえば『007』シリーズが断然有名であるが、このボーンシリーズも『007』とは正反対の暗い影を背負っていてなかなか面白い。
”逃げる”という行為と”負う”という行為が常に重なるのがスパイシリーズの面白さと言える。今回も狙われながら逆手に取る完璧なスパイの姿が非現実的で面白い。
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