[コメント] カンフーハッスル(2004/中国=香港)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
そもそも映画なんて好きか嫌いかの話で、よく出来た映画でも好きになれないものもあれば、クソ映画でも大好きってやつがある。で、どっちが自分にとって大事な映画なのかというと、それはもう圧倒的に後者。
考えてみたら私が敬愛する李小龍(ブルース・リー)の映画だって、映画自体は取り立ててどうってことないものが多い。しかし、それが嫌いかというととんでもない。彼の映画だというだけで、それはもう自分にとっては宝物みたいなものだ。そんなものだと思う。
で、チャウ・シンチーだが、私は前作『少林サッカー』で彼に完全にノックアウトされ、それ以降は「今後彼がどんなクソ映画を撮っても断固支持する」と心に固く誓ったので、今回のこの作品についてももうあの『スリラー』風の斧ダンスの時点でOKであった。それなのに、そこに加えてあの豚小屋での三達人のアクションだもの。もうこれはホントに理屈じゃなくポロポロッと涙が出てきたのだ。
その際の私の泣きのポイントは2つ。ひとつにはもちろん3人の見事なまでのカンフー・アクション。弱き立場の者が悪者を倒すというあの最も単純かつ泣けてくるシチュエーションに思いっきりはまったということ。そしてまたもうひとつは、これは非常にマニアックな泣きのポイントなのだが、ほんのわずかな間ではあったが、あのシネスコの画面に広がった色調が『ドラゴン怒りの鉄拳』のそれに酷似していたということ。それだけでもうポロポロッ…だったのである。
というわけで、冒頭からもう涙々のこの映画、あとはもう言わずもがなの状態で…。
***
以下、長くなるので省略。そりゃ言いかけたら頭を土に埋められても相手を殴ろうとするシーンのこととか、幼き日のあのエピソードに基づく恋話のこととか、言いたいことはいっぱいあるのだが、つまるところ私が何を言いたいのかというと
「チャウ・シンチー最高!」
と、ひと言でいうとたったそれだけのことなんです。
長々とすみませんでした。
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