[コメント] エイリアンVS.プレデター(2004/米=独=カナダ=チェコ)
まずどうやってエイリアンとプレデターという地球外生命体を地球上で遭遇させるか。これはなかなか難問である。おまけに言葉をしゃべらない両巨頭を物語のなかに投げ込むには、どうしても人間という語り部が必要となってくる。
そのために人間たちを南極の地下600メートルに誘導していくわけだが、設定した舞台に導くまでの導入部がけっこう長くてダレてしまう。物語が“究極の出会い系”であるがために、ヤツらがいかにして出会ったか、その理由を観客に納得させるための説明的描写がやたらに多い。
仕方ないといえばそうだが、ここは多少筋が通らない謎の部分を残していいから最初からがつんと引き込むような展開でもよかったように思う。無茶は承知なんだからもっと無茶しろと。
お約束をふんだんに盛り込んだプロレス興行としては、中盤以降そう悪くもないが、そのあたりの醍醐味はたとえば『フレディVSジェイソン』の出来に遠くおよばない。正直なところ拍子抜けだった。
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