[コメント] ULTRAMAN(2004/日)
ウルトラマンシリーズは勧善懲悪ストーリーだが、それが全てではない。
他のコメテらも書かれていたが、ジャミラ、シーボーズや、セブンの「ノンマルトの使者」なんかもあちら側の正義があるわけ。。ネズミ小僧や石川五右衛門の様にね。それに日本には弱者に対しては独特の判官贔屓や同情もある。
欧米ではこうはいかない。キリスト教の教義が神と悪なんだから、善悪二元論であり、悪に対しては理由も無しに非寛容な考えだから、ジャミラ、シーボーズ、「ノンマルトの使者」のストーリーの様な怪獣や宇宙人映画・ドラマは絶対に出来ない。
ましてや、イスラム教もユダヤ教も唯一神だからそうだし、日本に近い中国でさえ敵に対しては世界最強の非寛容。敵は墓を暴いても胃の中に入れてしまう程だからだ。
残念ながら、この映画は勧善懲悪もの。ウルトラマンシリーズでお話の90%は勧善懲悪ストーリーとは言え、「デーモン」というセリフが出た途端目眩がした。ザ・ワンの元が人だけに、単純に怪獣倒して良しなんて「純粋真っ直ぐ」な考えを日本の将来を担う子供たちに刷り込まないで欲しい。
製作陣さん! 日本映画なんだから、日本の映画らしく日本の美しい怪獣にして欲しいよ。初代ウルトラマンの第一話をベースとしているので、ベムラー似にしたそうだけど、最終形態は似ても似つかないよ。郷土に密着したやおよろずの怪獣にして下さいよ、次回作はね。
また、空中戦も良かったとは言え『ガメラ大怪獣空中戦』には負けてるよ。それにウルトラマンのお家芸はミニチュア壊しの妙だったのに、ほとんどCGと実写の合成で作ってしまった。
言わせて貰えば、リアルを追求した挙げ句の手抜きですよ。
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