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[コメント] 銀のエンゼル(2004/日)

北海道人が写した北海道の人々と雪。
きわ

この映画の舞台になった北海道は、どの地域かよくわからなかったけど、これまで観たどのドラマでも映画でも見慣れない北海道だった。 まず、北海道のウリの綺麗な雪景色がほとんど登場しない。北キツネも星空も牛も牧場も写らない。見慣れた北海道はどこにも出てこなかった。 出てくるのはそこに実際に生活する人々。町でたったひとつのローソンとそこに集まる人々。店員が「こんばんは。」と一人一人にあいさつをして、お客が「こんばんは。」と返すところですら違え、夜中に店先の駐車場でダンスの練習に励む若者なんかは、自分の住む街の近所でもよく見かける光景だった。エネオスだって自分家の近所のものと変わらない。(社長とその友達が屋根の上でお茶をする光景はみたことないが) 北海道に人は住んでいる。都会に住む自分と変わらないものを求め、同じような事情や悩みを抱え、自分と変わらない生活をしている人々が。 それは、北海道に住む人でないと写せない「地元・北海道」の姿だろう。いつでも美しい景色が待っているわけではない。

小日向さん主演という時点でドラマチックな話ではなく、どういった話かまったく調べずに観たので、盛り上がりにかける話の流れにじりじりしていたのだけれど、最後は彼が流した涙につられて同じような涙が出た。

「水曜どうでしょう」でミスター(鈴井貴之)と大泉洋さんを知って、この映画を観ました。ミスター・・ ミスターって、、ミスターってそういう人だったんだ。。大泉さん。おいしいといえばおいしい役だけど、やっぱり「どうでしょう」のあなたが好き。村上ショージ。関西だし風味の少々強すぎる北海道弁は、あなたをユニバーサルな人にしていたよ。(05/12/5 DVD)

(評価:★3)

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