きっとそれは、冷ややかに言ってしまえば、スタンダールが言った恋の結晶作用なのかもしれませんね。もちろん私にもこの映画の展開、二人の言い分、そして結末を是としたい気持ちはあります。しかし二人の論はそれ以外の周りの人のことは考えていないような気がして、失った物ばかりでなく、逆に得た物もあるはずなのに、ただ相思相愛と青春時代の身勝手さを引きずるだけでは・・・と思ってしまいました（たぶんそれは私が年を取ったから・・・かな）。でもでも、年月を経て、彼らを再び巡りあわせ、恋人たちの第二幕を見せてくださった制作者には感謝の気持ちでいっぱいです。それは前作に心打たれた人ならみんなきっとそうだと思います。