[コメント] オペラ座の怪人(2004/米=英)
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・・・と私は思ったんだけど、彼女が物足りないと感じた方も多いようで。このへんは好みの問題かな?
皆さんおっしゃるとおり、シャンデリアの登場、ファントムのテーマ曲とともにオペラ座にかつての輝きが甦るオープニングがなんといっても素晴らしい(*)。クリスティーヌが鏡の中に現れたファントムにより地下へといざなわれるシーンも好き。クライマックスもファントムの悲哀がよく表われてた。
(*)このシーンに目を奪われてたときに、映画館に遅れて入ってきて白いカバーのかかった指定席に座ろうと視界をジャマする馬鹿野郎どもがいた。生タマゴ持ってたらぶつけてやりたかったよ!
難を言えば、やはり自分にもファントム役ジェラルド・バトラーの声量がイマイチだったこと。そして男である自分から見ると、ラウルが少々頼りなさげであんまり魅力的に思えなかったこと(もちろんビジュアル的にカッコイイのは認めますが)。彼にもっと魅力を感じられればクライマックスでのクリスティーヌの揺れ動く心にもっと感情移入できたかも。
確かにファントムは人を殺してるし卑劣な手段を使ってはいるけど、それは幼き頃に虐げられたことによる恨みが根底にあるわけだし。クリスティーヌが「音楽の天使」として父親がわりのように親しんでいることもそれ以前のシーンから説得力をもって伝わってきたので、ラウルにはそれを覆すくらいの魅力が欲しかった。
カルロッタ役はどっかで見たことある顔だなぁと思ってたらミニー・ドライバーだったのね。さすがに彼女は吹き替えなのかな?
美術・衣装も豪華絢爛で存分に楽しめた。欲を言えば、せっかくのオペラ座の空間造形をもっと立体的に感じさせてくれるような演出があればよかったけど。いずれにせよミュージカルなられではの魅力に溢れた映画。舞台もぜひ観てみたいと思わせるにじゅうぶんのものはあった。
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