[コメント] 国境の町(1933/露)
労働争議や戦場のモブシーンにパンやティルトショットが少しあるだけ。あとはサイレントの名残のようなフィックスショットが、いささかロジカルさを欠いた唐突さで淡々と積み重ねられる。1933年製作にしては映像の洗練度やダイナミズムさを欠き、ちょっと野暮ったい。
国境の町の市井の人々の生活を通して第一次大戦争とロシア革命という世情のうねりが描かれる。登場人物のキャラクターもみな魅力的なのだが、動乱のドラマとしての構成に映像の表現手法が追い付いていないもどかしさを感じた。
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