[コメント] ホネツギマン(1998/米)
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何となく2004年にたくさん公開されたプロレス映画の1本として手に取ったんですけど、全然プロレス愛とかない作品でしたね。プロレス的な動きもいい加減なもんだったし。
要は「復讐を誓った悪趣味ヒーローが、イカレた悪役を殺してまわる」映画ってことで、『悪魔の毒々モンスター』とあんまり変わらない。トロマと違うのは血とか内臓ドロドログチャグチャがないことかなって思ってたら、最後でキッチリ出してくるし。
でもねぇ、そのクセ何か全体的に上品なんですよ。これはコーエン兄弟の影響なんでしょうかね。確かに絵作りとかも上手で、ちょっとB級とは呼びづらいようなトーンが漂ってる。細かなギャグにも気を遣ってある。ただそれだけに「整体医レスラーの復讐譚」ってだけじゃ100分持たすのはキツいんです。淡々と品良く見続けられるほど、お話が面白くないんですよね。要は「テンションの低いトロマムービー」なんです。この際ドロドログチャグチャでも、主人公のイカレキャラでも、惚れ惚れするようなプロレスリングでも、もっとハジケた悪役軍団でも、とにかく何かハイテンションな要素を一つ詰め込んで欲しかった。どうにも“技術先行”って感じの印象を受けた作品でした。
しかしレイチェル・リー・クックは堕ちていくね。別に単館系で脚本選んで出てるわけでもなさそうだし、この娘の今後がとても心配です。でも今作の小悪魔的使い方、基本は決して間違っていない。助っ人女子レスラーとしてラストバトルに参加するくらいの勢いがあれば、映画もレイチェルもどうにかなりそうな気がするんだけど。
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