[コメント] いぬのえいが(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヤマダクン(中村獅童) とポチの話と、一番最後の美香(宮崎あおい) とマリモの話に激しく心打たれた。
うちの犬,ポチ(雌だったけど)が生きてる時に観たかったな〜と観ていてずっと思った。大事に育ててきたつもりだったけど、本作を観てると、もっと大事にしてあげれば良かったと痛感したので。散歩の時間,ただ一緒にいる時間,撫でてあげたり,川には連れて行ったけど、海に連れて行って泳がせてみたかったとか。。
ヤマダクンとポチの話は、ポチが表情豊かで愛らしかった。しぐさ,尻尾,目,口元ぜーんぶ!『ハチ公物語』 に近い結末で、再会は果たせず可哀想で可哀想で仕方なかった。ポチが死ぬ間際,ヤマダクンの幻を見るシーンのポチの表情。瞬きもせずただ大人しく抱かれて、安堵感を含んだ優しーい表情をしていて、たまらなかった。思い出すだけで泣けてくる。
美香とマリモの話は、もぅ”うんうん” の連続。"どうして私より小さかったのに、先にお母さんになってお婆さんになって先にいっちゃうの?"って。そして、死んでしまった事が悲し過ぎて、"何で飼いたいなんて言ったんだろう。"って思ってしまったあたりまで。ただ私と違ったのは、私はまた犬を飼いたいと今は思わない。いつか悲しむのが怖いからではなくて、今でもポチが一番だと思っているのに、新しい犬を飼う事はポチにも新しい犬にも失礼だと思うから。
亡くなったマリモの手が小屋からびよんって出てたシーンも,ポチの亡くなった姿も,自分のポチとだぶってしまい焼き付いた。
前から思っていた事だけれど、美香とマリモの話を観てますます、悲しい事だけれどこう言う別れの経験は必要だと思うので、将来自分が子供を産んで、子供が10歳位になったら犬を飼わせたいなと思った。
05.03.28@チネチッタ
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