[コメント] レディ・ジェイソン 地獄のキャンプ(1988/米)
1作目の延長で観ればあら不思議。アンジェラ姉さんの哀しい狂いっぷりに目を見張る。本人はまるで楽しむかのように殺戮を繰り広げ、愉快なスプラッターを演出するのだから困る(嬉しい)。注文もあるが、これはなかなかどうして痛快な作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「キャンプ→エロ→殺人鬼→伝説化」という功績を残した『13金』の存在が大きいのは言うまでも無いが、この功績を利用してまで面白い作品が作れてしまうのだからスゴイ。1作目ではアンジェラの生い立ちや、性転換手術をするまでになった惨殺事件を描いている。言わば2作目では、これらを描く時間が省けたということで、大いにアンジェラによる殺戮劇をお送りすることができる。
しかもただの殺戮ではなく、キャンプに戻ってきたアンジェラとがタブー=過ちを正す世直し人として指導員デビューしていることが最大のポイントだろう(笑)。2年間の療養の末、なーんにも病が回復していないアンジェラの狂いっぷりこそ、まさに痛快。こんなに愉快なスプラッターがあってもいいのか?と思うが、実はこの愉快にしても「不気味」なもので、アンジェラ以外の登場人物はいたって普通の登場人物でしかない。それくらいアンジェラに特化した作品だ。
そんな中でモリーの存在は変化球だったが、もう少しアンジェラに真正面から抵抗してほしかったな、と。終盤の追いかけっこは『悪魔のいけにえ』さながらで、撮り方がショボかったことも悔やまれる。そういえばアンジェラも、「口封じ」だけで女の子を殺したら駄目だな。セオリー通りやってくれないと少なからず盛り下がります。
余談。自分が某TSUTAYAで借りたビデオにも「良い出来です」のポップが(!)
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