[コメント] さよなら、さよならハリウッド(2002/米)
コメディアンの素質。その巧みな語り口は未だに健在だ。近年にしてはロマンスよりも喜劇重視だが、これが本当に生き生きと描かれている。大胆な展開でもないのだが、その落ち着き具合は最早職人芸。最後は良い意味で唖然とさせてくれるのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
『おいしい生活』以来となるアレン映画の劇場鑑賞(うーん何年前だ?)。最早恒例行事と言っても過言ではない「遅すぎる恵比寿興行」だったのだが、なんでも今年は7月(予定では初夏)に2004年作品の『メリンダとメリンダ』が控えているし、クリスティーナ・リッチとジェイソン・ビッグスが主演した03年作品『Anything Else』も待機中。どうやら今年はアレンの年になりそうですよ。でも順番通りにAnything〜から公開してほしいと思ってしまうのはわがままかなぁ。ファンならば「監督業としての歩み」だって実感したいもの。お願いしますよ日活殿!
まぁあの落ち着き具合を平凡ととるか否かで感想も変わってきそうな感じもする。アレン映画としてどのように観るか。個人的には「視力を失った監督」というコンセプトが第一になっていない展開が吉だと思う。また欧州とハリウッドの温度差という点は、実際のアレン映画に対する評価を自虐的に扱っているが、そんなことできる監督はアレンくらいなのかもしれない。というか普通ならできっこないことを普通にオチとしてやってしまっている(しかも成立させてしまっている)アレンには拍手を送りたいんだよな(笑
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。