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[コメント] 隣のリッチマン(2004/米)

誰にでもある嫉妬心。そんな「嫉妬の世界」を丁寧にご案内してくださるこの作品。ブラックコメディな仕上がりが嫉妬の巻き起こす騒動を増幅させまくり。とにかく主演二人の構図がツボにハマるのだ。地味な作品ではあるが、それがまた良い。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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私の記憶が確かならば、当初この作品は2002年に公開のはずだった。しかしながらアメリカ国内でのウケが悪かったのか公開が見送られ、ビデオスルーという最悪の結末を迎えようとしていたらしい。しかし2003年ジャック・ブラック出演の『スクール・オブ・ロック』が大ヒットを記録すると、その翌年の春にようやく公開されたのだ。ベン・スティラー主演映画で、2002年と言えばドリュー・バリモア共演の『Duplex(原題)』があるのだが、この作品も半年ほど公開がズレこんだように記憶している(日本には未だ入って来ず)。ベン・スティラーにしてみれば不運な話。そんなこんなで公開がズレこみ、しかも興行収入もいまいちパッとしなかったのが『隣のリッチマン』である!(笑

この作品、個人的には好きな部類に入る。客観視すると脚本は雑だし見せ場に欠けるし、とにかく爆笑するという訳でもない。しかしながら「地味」の中に嫉妬が集約されている為かベンの悲壮感漂う雰囲気が妙にマッチしたり、成金になったのにどこかズレている感のするジャック・ブラックが面白かったりするのだ。製作者がそれを意図していたとは思えないが、少なくとも「おかしな構図」はしっかりと描けていると思う。

ENvy=嫉妬な話でも最終的には「友情」にスイッチが切り替わっていたり、クリストファー・ウォーケンが最後まで謎の男だったっていうのも面白いじゃないの。それ以上に、ベープーライズ(フンほらホイ?)が回収されてちょっと安心してしまった自分もいました(笑)

んー、なんだかなぁ。大人の友情関係…単純のようで難しい。

そんな極論を見せ付けられた作品でした。佳作。

(評価:★4)

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