[コメント] テナント 恐怖を借りた男(1976/仏)
終始精神的圧迫についていけるかとの戦い。細かいとこまでいちいち気に障る要素が、吐き気をもよおすくらい散りばめられていてグッタリ。監督、かなりしつこい性格とみた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アジャーニが鼻真っ赤にして、わざと可愛くなく見えるように撮られているのを見て、イヤ〜な予感はしたんだけど・・・。最初のシーンでなかなか鍵が開かないところ、カンフー映画に欲情する2人、床に散らばった生ごみを素足で踏みそうになるところ、めまいを誘う下を見下ろすアングル、臭い靴下、周りに聞こえやしないかとビクビクさせる音、綿に包まれた歯、トイレからの視線、メソメソするシモーヌの男友達、扉の前の糞、酔っ払って吐くところ、悪意に満ちた幻想、女装、等など・・・住民との会話なんて、殆ど胸クソ悪くなるものばっかりだし。監督自ら演じてるってのも、何やら自虐趣味に思えてくる。精神的圧迫の強度にヤラレっぱなしの2時間でした。
何気ないんだけど、個人的一番ゾっとしたとこ。階段に落としたゴミが戻ってみると、跡形もなくキレイになってるところ。何のクレームも返ってこなかったのがかえって不気味で・・・・実際やられたら絶対怖いぞ、あれは。
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