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[コメント] ウィスキー(2004/ウルグアイ=アルゼンチン=独=スペイン)

中盤でふと、「この主人公の男、すげぇ哀しいじゃん…」という思いが頭を過ぎってから、その哀切にとても惹かれた。カウリスマキジャームッシュとも似ているけど、どこか違う味が匂う。ラストシーンの余韻が静かに響く。(2005.10.30.)
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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日常の些細な変化は実はものすごく怖い。失恋したとき、フラれたその場よりも、後でふと思い返したときの小さな変化がズシっと来るように…。この映画は失恋直後に観たら、哀しさが倍増しそうに思えた。

ラストシーンは序盤で無意味とも感じた日常の反復が見事に功を奏した。台詞よりも映像で語るための巧みなテクニックだ。 また、最後にふと感じたのだが、スタイルやユーモアはカウリスマキから影響を受けているが、日常を淡々と紡いでいき、最後に静かな余韻を残すその方法に、ふとダルデンヌ兄弟の匂いも感じた。

(評価:★4)

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