[コメント] タナカヒロシのすべて(2004/日)
平々凡々とした世界観にスリルやファンタジックな要素を織り交ぜる演出は、監督と鳥肌実の日常への視点が生んだ賜物なんだろう。ボケ〜っと観ていられるタナカヒロシの生活。邦画の良さというか何というか。そんな面白さが沢山。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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短いシーンの数珠繋ぎで構成されており、普通なら何かと忙しい作品になりがちなんだろうが、不思議とゆったりした感覚で楽しめることが出来てしまう。いや、タナカヒロシにしてみれば両親の死や女性との出会いなどの彼にしてみれば「事件」が続いた日々だった。それなのに、この平凡さ。この感覚を味わえるのは、それなりの演出の工夫があったからだと思う。
普段の鳥肌とのギャップこそ、一番の面白さといえばその通り。真顔で口数の少ないタナカヒロシは、芸人としての鳥肌を感じさせない面が多々あった。しかし、今にでも爆発(発情?笑)して作品そのものをぶち壊してしまいそうな雰囲気は恐ろしいほど伝わってくる…。自室で股引を脱ごうとするシーンには冷や冷やさせられた…。やはり、鳥肌は鳥肌だった作品だったとも言える(笑)。
鳥肌実。42歳。厄年。
流石です。
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