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[コメント] ニライカナイからの手紙(2005/日)

竹富島に行きたい!けど余りの遠さに井の頭公園で我慢して池のほとりで「フウキ…」とつぶやいてしまった自分の余りのナルさに照れ笑いして物思いにふけ…りたくなる映画。これはイイぞ!
ピロちゃんきゅ〜

蒼井優は見慣れた頃に進化する。初めて彼女を見たのが『リリィ・シュシュのすべて』。正直「あーまあよくある美少女系の子で普通だな」と。それは『害虫』を見ても変わらず(要は宮崎あおいに喰われた)、ヒロスエの次世代は間違いなく宮崎あおいの独り勝ちと予見した。

が、『花とアリス』において「お?」と思わせる進化を見せる。いやいや、パンチラじゃなくて。呆れないでくれよヒロスエ。映画は岩井ワールド全開のただの「永遠に少女でいてくれ願望映画」であったが、やはりその中で弾け飛ぶ蒼井優は鈴木杏という比較対象の相乗効果でとても魅力的に踊り狂う姿を魅せた。これは宮崎と並んだな、と。とはいえ、そこはやはり岩井マジック。女優の力以外の所で女優を120%に魅せるプロが作った偶像に過ぎない。果たして蒼井優の個人の魅力はいかがかと『1980』や『亀は意外に早い』を見てみた。んー、やはり『花とアリス』が蒼井優のピークだったかと、要は岩井俊二の魔法(つまり歳と共にどんどんへたれる魔法)にやられちゃったかと。罪な監督よな岩井。

そう納得しそうになった瞬間、この『ニライカナイへの手紙』でスーパーブレイク。この良い意味の裏切りに、さすがにこの娘はこれが最高点だな!と思った。いや普通おもうべ。こんだけ魅力的な役を見せられたら。もう蒼井優っていったらフウキにしか見えないの。そして、彼女の映画はもう見なくてもいい!なんて断言したお陰で『ハチミツとクローバー』をスルーして「オレにとって蒼井優はフウキだけでいい。」とか言ってたら、カミさんの希望でたまたま見た『フラガール』の腰にやられちゃったというオチ。しかもそのフラ鑑賞の翌日にアマゾンからニライカナイのDVDが届いて余計に泣けたりなんかしたという。

ま、フラは後にするとして。まさかまさか、もうこれ以上の蒼井優は…と4回目の超進化…って、これ以上進化したらヒロスエに並んじゃうぞ。どうすんだオレ。しかし、ここまで進化の過程を見せてくれると、ついつい期待してしまう。また忘れた頃にドンと来てほしい。いやいや、早くヒロスエとガチンコの女優対決やってほしい。オレが欲しいのはソレだ。いっその事、宮崎あおいと蒼井優と広末涼子の3人でキャッツアイやってくれ。

(評価:★5)

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