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[コメント] 亡国のイージス(2005/日)

恐らく今回も矛盾だらけでアナだらけなのだろうが、ぼくは日本人故に今回は大甘の☆4.3点なのである。
死ぬまでシネマ

某A国の映画なら、さしずめコックがテロリスト相手に孤軍奮闘するアクション映画になるのだろうが、日本人がやると国のあり方が問われるお堅い映画になるのである。

迷う日本人と躊躇無く進む某国工作員たちを対照的に描いている。死んでいくのが日本人な為か、迷う日本人は格好いいとぼくは思った。吉田栄作は格好良かった。死んで無様であるし、負けたら終わりの戦争に於いて、それはどうなのか、という問い掛けがこの映画にはある訳だが、理屈云々の前に、死んでいくのが日本人な為なのか、ぼくはあの死に様を格好良く思ったのであった。でもこれは声を大にして宣伝する感覚ではないのである。(ちょっと「日本人」を連呼してみました。さあどうだ。)

上司がいつも云うのであるが、某A国の人間にはAとBしかない、と。Aでないなら奴らにとってはBなんだ、と。あいつらは「ファジー」を理解しないからコえ〜ゾ、と。お前はあいつらを直接見てないから知らねえんだよ、と。国際社会で生き抜く為には、何れの国も某A国やこの映画の工作員の母国のようにならねばならぬのか?

自衛隊の全面協力な訳で、自衛隊の広報部は取り敢えず無関心な国民が自衛隊に興味を持ってくれるだけで現状より大いに前進する、と考えている訳です。でも、個々の隊員たちの感覚はかなりばらつきがある筈で、国防に関する意見も恐らく自衛隊隊員の中でも意見が分かれていると思います。この映画に対する自衛隊員たちの不満の部分も大いに興味があります。

附)ほんとどうでもいいんだけど、「日本のアル=パチーノ」原田芳雄、良過ぎ。

(評価:★4)

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