[コメント] 姑獲鳥の夏(2005/日)
実相寺昭雄監督の遺作だ。
『ウルトラマン』で有名な実相寺監督のご冥福をお祈りしつつ、敢えて辛らつに批判させてただく。
実相寺監督は昭和40年代の特撮系映画の職人監督としては機能sたのだが、素材を与えられて作るタイプの監督であって、みずからそれを生み出すというタイプの監督ではなかった。
同時に、やはりテレビのリズムが合うタイプの監督でもあった。特に『ウルトラセブン』シリーズは脚本も含めて評価できる作品が多かったが、残念なことに映画でその実力を発揮することはなかった。
また円谷一との関係も強く、このシリーズの印象が強烈だっただけに、映画のギャップが大きく感じられた。
この映画も京極シリーズの小作だが、話が複雑なだけ映像で補おうとする努力は感じられるものの、映画的であるシーンは少なく、印象が薄い。
実相寺監督の残したたくさんの、そしておおきな功績を称えることはするものの、残念ながら映画でその実力が発揮されなかったことが悔しい。
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