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[コメント] リンダ リンダ リンダ(2005/日)

やりたいこと、やらせたいことは判るのだが肩入れはできない。たぶんブルーハーツであることにどうしても「意味」が読みとれるからで、たとえば「徹子の部屋」の着信音には意味がなく、それ故に美しかったじゃないかと思う。
ペンクロフ

■2025年、リバイバルを観ての追記

リンダリンダリンダ』は2005年7月公開。アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」(2006年春クール)でヤマカン先生にパク、いや引用されたことで図らずも日本のアニメの潮流を変えた特異点の作品となった。

むかし観た印象とかなり違った。初見時のオレは30代、今は50代だ。JK映画とあって初見時は性欲で観てて、ゆえに不満だった。アイドル映画を期待していたら、全然エロく撮ってなかった。これが今観るといい。4人はそれぞれに個性的で、アイドル的な意味ではかわいくない。前田亜季の顔がむくんでいて、落胆した記憶がある。しかし化学反応というか、この4人ゆえに起こるマジックはある。深夜の学校、箸が転がっても笑い転げる。子供だな、女子高生って子供だ。狭い世界のバカな子供が、おそろしく純粋なために宇宙の真実に接近する瞬間がある。つまり30代のオレには受けとめられなかったほど高級なことを、ありふれた舞台とありふれた筋立てでやってる。山下敦弘監督って20代でこれ撮ってる。どんだけ老成しとんねん。

まあ初見時と同じ逡巡、懐疑は今もある。ステージでペ・ドゥナ先生が歌いはじめる瞬間の感動は、この映画由来なのかブルーハーツ由来なのか、何がなんだかわからない。わからん状態にするために2時間かけて観客を誘導してるとも言える。あと撮影がバカにうまい。大雨の中タクシーで学校に駆けつけ~4人が降りて走る~先頭のペドゥナ先生がコケる、起き上がる、をドリーバックの長いワンカット。ドリーバックの最後にコケるアクションがあるのでハッとする、など。

(評価:★4)

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