偶然と対比である。

偶然とは説明するまでもないが、同じ名前の同じ年の女性、否、少女の出会い。この全く違う個性が偶然出会うドラマ性。少女マンガだから言うわけではないが、少女マンガのよさはこの偶然性。そしてその切なさ。

そして対比。それはお互いが全く異なる個性。不思議とこの二人はぶつかることがない。そうだろう、人生に対する価値観が違うのだから。まっすぐに生きるナナ、対比して他者にすがることなしにいきることができない奈々。生まれとか生い立ちとかが、互いに影響しているのは言うまでもあるまい。しかし、それでもお互いは交差する。

とても映画的なシーンがいくつかあった。細かく語ることはしないが、やはり音楽を主体とする映画としての素晴らしさ。

お互いが別々に心にキズをもっていて、そして方やステージにそしてもう一方は客席にいる。

このシーンが素晴らしかった。中島美嘉さんは言うまでもなく実力がある。しかしそのじつりょくがこの画面一杯に表現されていてすばらしかった。

そして、そこに流れる歌詞。この音楽にのって流れてくる歌詞がお互いの気持ちをのせてどこまでも飛んでゆくようだった。

大感激！